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パソコンスクールプランニングABCの日々のつづり


by abc-b

断食と座禅とみそぎの実験(実践)への道(^_-)-☆NO3


山籠もりの実践地への道は、知人が案内してくれた。

39年前の事だから、今ほど道路は整備されておらず
日豊海岸の海に面したクネクネ道路を、4~5時間かけて行った記憶がある。

ようやく到着したのが、大分県蒲江町丸市尾という小さな村落である。
漁業が主な産業だった。

人口100名もあるだろうか?
小さな民営の郵便局と個人商店があった。

その村から更に山手に車を走らせた。
民家もなにも無くなり、険しい山が目前に迫ってきた。

これ以上車を進められない所まで来て、車を下車して
リュックサックとキャンプ用具を背負い登山が始まった。

小さな小川が流れていた。清流と一目見て分かった。
しかし、魚影は無かった。

その小川を伝い、目的地に向かってひたすら3人で登った。

30~40分登っただろうか?

突然、明らかに人が住んでいる家らしき庵が見えてきた。
仙人でも住んでいるのでは無いかと思わせる不思議な家屋である。

庵に接近して、知人が玄関みたいな所で大きな声で叫んだ
「こんにちは、和尚さん」
こんにちは~と3,4回叫んだだろうか?

すると
2階と言うか岩の上に建てられた部屋の窓から住居人であろう
白髪のご老人が怪訝な様子で顔を出した。

「和尚さ~ん、こんにちは。
下塚のマルマルです。お久しぶりです。」

しばらくキョトンとしていた白髪のご老人は、目を丸めて
驚いた様子で2階から降りてきた。

1階にいた奥様も連れだって、一緒に玄関まで迎えてくれた。

聞けば、10年か15年前ぶりの再会であるとの事である。
お坊さんの修行で九州を行脚していた時に、知人の家に
2、3泊したご縁で知り合ったとの事であった。

その当時の思い出話に2人の間で会話に花が咲いた。
ひとしきり、会話が弾んだのちに、知人が本題を切り出した。

実は、山籠もりをしたいと言う事で、この子をここに置いて貰えませんか?
単刀直入である。

知人のいきなりの依頼へ補足で
「山籠もりの理由とテントを張るのに最適な場所を探しています」、、と伝えた。
聴けば、「ここから先はテントを張るような平坦地は、無い」と断言された。

しかし、キャンプを目的に来たのにそれじゃ 山籠もりの意味も無くなり、
修行も出来ないと 庵の前にある僅かな平地をお借りしてテントを張らせてもらう事にした。

話は決まり。

父と知人は、丁重に礼を言って帰る事になった。
私は、車の所まで、下山して2人を見送った。
2週間後の日曜日に迎えに来ることになった。

車が見えなくなるまで見送った。
急に寂しさと不安が込み上げてきた。

白髪のご老人。奥様?
岩の上に建つ庵。
一人修行の予定が、人が居た。

予定外の事が山籠もり初日からおきてきた。

続きは、また明日。

断食と座禅とみそぎの実験(実践)への道(^_-)-☆NO3_c0200506_19254936.jpg

by abc-b | 2016-08-24 19:25 | お知らせ